血圧が急に上がった時、以前はアダラートカプセルの舌下投与などが行われていましたが、添付文書に注意喚起も追加され、緊急時の高血圧では使用されなくなりました。
現在使われているものは、Ca拮抗薬、ACE阻害、ARB、αβ遮断のラベタロール、β遮断薬などの内服となっているようです。
参考となる資料を紹介します。
ニフェジピンカプセルの添付文書の舌下投与の記載
こちらは、ニフェジピンカプセル「サワイ」の添付文書です。
「重要な基本的注意」の部分に「速効性を期待した本剤の舌下投与(カプセルをかみ砕いた後、口中に含むか又はのみこませること)は、過度の降圧や反射性頻脈をきたすことがあるので、用いないこと。」と記載があります。
ニフェジピンカプセル「サワイ」添付文書
沢井製薬 医療関係者向け総合サイト ニフェジピンカプセル10mg「サワイ」|沢井製薬 (sawai.co.jp)
高血圧治療ガイドラインの記載
現在はどうしているのか調べてみると「高血圧治療ガイドライン2019」に参考となる資料がありました。
こちらの高血圧緊急症に関連する治療についての記載があります。
切迫症(高度の高血圧レベルであるが、臓器障害の急速な進行がない場合)では、内服薬でコントロールできる場合が多く、作用発現が比較的早いCa拮抗薬(中間型作用型)、ACE阻害薬、ARB、αβ遮断薬のラベタロール、β遮断薬の内服、病態によってはループ利尿薬の併用などを行うとなっています。
また、カプトリルは作用発現時間が比較的速く、投与量を調節しやすいようです。
詳しい注意事項等は直接参考資料をご覧くださいませ。
168ページ 第12章 特殊条件下高血圧 1、高血圧緊急症および切迫症の診断と治療の部分に記載があります。
高血圧治療ガイドライン2019 日本高血圧学会 発行
本文ドキュメント.indd (jpnsh.jp)
参考になれば幸いです。