医薬品の出荷調整の対応について(カルバマゼピン製剤及びバルプロ酸ナトリウム製剤)

カルバマゼピン製剤(テグレトール等)及びバルプロ酸ナトリウム製剤(デパケン、セレニカ等)の出荷調整に対して厚労省から通知が出ています。

通知の対応策は以下の通りです。

1.カルバマゼピン製剤及びバルプロ酸ナトリウム製剤によって発作が抑制されている患者を最優先として、同薬剤の継続を考慮してください。その際、先発薬・後発薬の切り替えや剤形の変更は血中濃度の変化によって発作の再発や副作用の発現を誘発するおそれがあり、原則として推奨されません 。不安定な薬剤供給状況により変更を考慮せざるを得ない場合は、患者・家族への十分な情報提供と同意取得をお願いします。

2.新たに抗てんかん薬を開始する場合には、カルバマゼピン製剤及びバルプロ酸ナトリウム製剤以外の薬剤も検討してください。薬剤選択においては、ガイドラインや日本てんかん学会専門医の意見を参考にしてください。

3.カルバマゼピン製剤及びバルプロ酸ナトリウム製剤はもとより、代替の抗てんかん薬の必要以上の確保・購入は控えてください。

4.カルバマゼピン製剤及びバルプロ酸ナトリウム製剤を処方する場合は、患者の不利益にならない範囲で可能な限り長期処方を避けることも検討してください。

カルバマゼピン製剤及びバルプロ酸ナトリウム製剤が安定供給されるまでの対応への協力依頼について(周知依頼) 厚生労働省医政局経済課 事務連絡令和3年12月24日

カルバマゼピン製剤及びバルプロ酸ナトリウム製剤が安定供給されるまでの対応への協力依頼について(周知依頼)(厚生労働省医政局経済課:R3.12.24) (ajha.or.jp)

対応策の2に記載のある、ガイドラインはインターネットで見ることができます。

こちらの「第6章 てんかん症候群別の治療ガイド」に第一選択薬、第二選択薬、避けるべき薬剤の記載があり参考になるかと思います。

てんかん診療ガイドライン2018

てんかん診療ガイドライン2018|日本神経学会治療ガイドライン|ガイドライン|日本神経学会 (neurology-jp.org)
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