パキロビッドパックはニルマトレルビルとリトナビルが成分ですが、その中のリトナビルは CYP3A の強い阻害作用、CYP1A2、CYP2C9、CYP2C19 の誘導作用、薬剤排出トランスポーター蛋白である P-glycoprotein (P-gp) および Breast Cancer ResistanceProtein (BCRP) の阻害作用などを有するため、薬物間相互作用に注意する必要があります。
服用中の全ての薬剤を確認すること、また、本剤で治療中に新たに他の薬剤を追加する場合、相互作用を確認すること、となっています。
COVID-19 に対する薬物治療の考え方 第 13.1 版
日本感染症学会ホームページ 新型コロナウイルス感染症|感染症トピックス|日本感染症学会 (kansensho.or.jp)
そして、パキロビッドパックとの併用に慎重になるべき薬剤リストが国立国際医療研究センター病院のホームページに掲載されていたのでご紹介します。
こちらは、添付文書情報のみならず、広く国内外の資料を基に作成されています。
「パキロビッド®パックとの併用に慎重になるべき薬剤リスト」の公開について
国立国際医療センター病院ホームページ 薬剤部|国立国際医療研究センター病院 (ncgm.go.jp)
その他、日本医療薬学会から「パキロビッド(ニルマトレルビル/リトナビル)の薬物相互作用マネジメントの手引き」が公表されています。
「パキロビッド(ニルマトレルビル/リトナビル)の薬物相互作用マネジメントの手引き」の公表
日本医療薬学会ホームページ 日本医療薬学会 (jsphcs.jp)